２５時、夜食をまふゆさんの為に。［朝比奈まふゆ］

１０品目 中 ページ13

まふゆ視点

栄養満点そうなスープ…「ミネストローネ」を

鳳さんとレシピを見ながら作った。

一から料理を作ったのなんて久しぶりだ。



「できましたよ！まふゆ先輩☆」

「ありがとう。鳳さん。あなたのおかげだわ。」

「えへへ…はいっ、まふゆ先輩！あーん…ですよ！

「は…？」

「あーん…」

鳳さんがこちらにミネストローネが入ったスプーンを向けてくる。

「…あ…あーん…？」

その瞬間、アツアツのミネストローネが口の中に入る。

熱すぎて口の中を火傷しそうだった。

しかし、熱さを忘れるほどに美味しかった。

トマトベースのスープに、とろりと煮えた野菜が甘くて美味しい。

「っ…！！」

「どうですかっ？！まふゆ先輩？！」

「おっ…美味しい…」

ーーーーーー
えむ視点

先輩が笑顔になってる…！！

笑ったまふゆ先輩…キレイだなぁ…

「…おっ…鳳さんも…はい、あーん……」

恥じらいながらまふゆ先輩がスプーンを向けてくる。

「あーん☆あっ…あちゅいっ！」

「ふふ…w」

「熱いけど美味しいですね！！先輩！」

すっかり笑顔になった先輩と隣の家のお友達にスープを届けに行った。

ーーーーーー
まふゆ視点

ぴんぽーん…

「はい。」

「あっ、お隣の朝比奈です。娘さんから熱だと聞いてお見舞いに来ました。」

「あら、朝比奈さん、ありがとうね〜今開けるからちょっと待ってね」

鍵が開き、

「お邪魔します。」「おじゃましまーす☆」

と二人で部屋へ向かう。

「Aは2階よー」

「ありがとうございます。」

Aの部屋にたどり着くと…

「コンコン…入っても良い？」

「…！！はいって！まふゆさん！！」

ドアを開くと私の持ってるスープにびっくりした顔をしたAが居た。

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