彼岸花が七輪 ページ8
館のロビーに向かうとみんなが集まっていた
ざっと８人くらい
志麻「あ、センラくんだ。起きたん？あの子。」
俺の存在に気づいた志麻くんが大きな声で言う
自然とみんなもこちらを見る形になってしまいAがビクビクとしているのがわかる
センラ「うん。起きたからみんなに紹介しようと思って連れてきたんよ。ほら、A。」
『…うん。』
不安そうに俺の目を見てはいたけど頷いてくれた
相変わらず俺の手を握ってはいるけどな
『え…っと、センラさんに拾われてここにきました。Aと言います。俺にできることならなんでもやります、だから…ここに置いてください。』
若干震えてる声を必死に出して話すA
みんなも心配そうにAを見ていた
まふ「君は、ここに来る前は何をしていたの？」
この一家のボスであるまふさんが真剣な顔をして聞く
Aは何かを決心したような顔をした後、少しずつ話し始めた
『俺は、物心ついた時からあの一家にいました。食事もあまり与えられずにただひたすら欲をぶつけられていました。反抗すればこの首輪から電気が流れてきて…。センラさんに拾われるまではほとんどそんな感じの生活でした。
あ、でも時々記憶がなくなることもしばしばあって…あのときもセンラさんに声をかけてもらうまでの記憶がないんです。なんで俺はあそこに立ってたのか、なんであの一家が壊滅したのかも、覚えてなくて。』
自分を責めるように小さく言うAを見てみんなの顔が渋るのがわかった
なんて言葉をかけたらいいのかわからなくてただAの手を強く握ることしかできない
『そんな顔しないでください。俺よりも悲惨な人生をおくってる人もいますし……それに、俺はセンラさんに、みなさんに出会えました。それだけで今は十分幸せです。』
こちらを振り返り微笑みながらAは俺の手を強く握り返してきた
志麻「お前…。」
いきなり志麻くんが下を俯いて手をプルプルさせてブツブツ言っている
Aも驚いたようで若干俺にくっついてきてる
志麻「お前…めっちゃええ子やなぁ！！！」
顔を上げた志麻くんは目元を少し赤くしてAに抱きついてきた
頭をめっちゃ撫でられてるAも戸惑ってるけど嬉しそうに目を細めている
まふ「あ、志麻くんずるい！まだ僕のセリフ終わってないのに！！
A、ようこそ。わがファミリーへ。」
その言葉にAは嬉しそうに笑った
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lie - 夢主くんかっこよ。終わりですかね？続きが見たいです！ (2021年2月27日 22時) (
レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
サバ缶(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみに待ってます！俺的にはどうしても眠りたいそらるさんが見てみたいです！前向きにご検討よろしくお願いいたします！ (2018年12月16日 15時) (レス) id: 37da4dfcf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れお x他1人 | 作成日時：2018年10月8日 19時
