彼岸花が三輪 ページ4
苦しい
早く抵抗しないと死んでしまう
ただ握っている銃の引き金を引けばいいだけやのに
彼に銃を向けることができない
今日会ったばかりの彼になんの感情輸入しているのか
今までこんなことなかったのに
なぜか彼を傷つけたくなかった
センラ「泣か…ない…で。」
俺は不思議と銃を手放して彼の頬を手で包み込んだ
そんな俺に彼は驚いたのか目を見開いて俺の首を絞める手の力を緩めた
『あ…ご、めんなさい……俺っ…』
突然頭を押さえてさらに泣きだす彼を上半身だけ起こして抱きしめる
『血…汚れちゃっ…』
俺の服のことを気にしてくれているんだろう
彼は俺を引き剥がそうと俺の胸を押す
センラ「大丈夫やから、今は泣いてええんやで。思い切り泣き？」
そう言ってさらに力強く抱きしめると彼はタカが外れたように泣き始めた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それからどのくらいの時間が経っただろうか
彼は泣き止んで俺の腕の中でスヤスヤと眠っている
とりあえずつれて帰ろう
こんなところには置いていけない
センラ「っしょ…と。」
俺と大差ない身長なのに余裕に持ち上げられるほどの軽さ
確かによく見て見ると肉付きも顔色もあまり良くなかった
センラ「それに、これ…。」
彼のダボダボのTシャツから覗く肌にはたくさんの紅い跡があった
それが何を示しているのかなんてすぐに気づいてしまう
センラ「チッ……。」
無意識に舌打ちをして部下を待たせてることを思い出して
彼をお姫様抱っこしながら出口へと向かった
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lie - 夢主くんかっこよ。終わりですかね？続きが見たいです！ (2021年2月27日 22時) (
レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
サバ缶(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみに待ってます！俺的にはどうしても眠りたいそらるさんが見てみたいです！前向きにご検討よろしくお願いいたします！ (2018年12月16日 15時) (レス) id: 37da4dfcf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れお x他1人 | 作成日時：2018年10月8日 19時
