彼岸花が１６輪 ページ17
センラさんに連れられてきたのは高級そうなホテル
いかにもな人間たちが集まっている
前を歩くセンラさんの背中を見失わないように歩く
すれ違うたびになぜか見られてるような気がするのは気のせいだろうか
それになんとなく嫌な予感がする
微かに感じる殺気
これは多分向けられているのは俺たち
何があってもイイように警戒しておかないと
命に代えても目の前を歩く彼を守らなくちゃいけない
それが俺にできる唯一の恩返し
「ターゲット確認・・・準備しろ。」
どこからか聞こえた声は
センラさんの声でも無線の向こう側からでもなかった
キョロキョロして声の主を探す
周りはなんともないように楽しそうに会話をしている客たち
怪しい動きを見せている奴はいない
「奏s……」
ドンッ
センラさんに伝えようと声をかけた時銃声によって俺の声は遮られた
俺たちの周りにいた客たちは悲鳴をあげて逃げ惑う
無差別に殺されていく人間たち
俺の周りで次々に倒れていく
でもそんなこと今はどうでもよかった
目の前で腕を抑えてうずくまるセンラさん
その腕からは血が流れている
『センラさんっ‼』
駆け寄ってセンラさんを安全なところに移動させる
自分の服をちぎってキズ口に巻きつける
『大丈夫ですか、センラさん。腕が・・・』
センラ「大丈夫や…ちょっと油断してたからね。迷惑かけてごめんな。」
俺の言葉に引きつった笑顔で答えるセンラさん
相当痛いのか額には汗が滲んでいる
早く片付けないと、センラさんにもしものことがあったら
『センラさんはここにいてください。俺が片付けてきます。』
センラ「大丈夫やって…俺も戦う。」
『ダメです。言ったでしょう、あなたは俺の命同然なんです。あなたがいなくなってしまったら俺の生きる意味はもうないんです。』
センラ「そんなこと…俺だって一緒や！お前がいなくなったら俺だって…!」
『ありがとうございます。大丈夫、俺は死なない。あなたを守るまで…必ず。』
嬉しかった
センラさんが俺のことを考えて必死になってくれていることが何よりも
死ぬなとセンラさんが望むなら俺はそれに答える
俺の言葉に少し納得がいかないようなそんな顔をしていたけど渋々頷いてくれた
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lie - 夢主くんかっこよ。終わりですかね？続きが見たいです！ (2021年2月27日 22時) (
レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
サバ缶(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみに待ってます！俺的にはどうしても眠りたいそらるさんが見てみたいです！前向きにご検討よろしくお願いいたします！ (2018年12月16日 15時) (レス) id: 37da4dfcf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れお x他1人 | 作成日時：2018年10月8日 19時
