【歌い手】重い愛。【まふまふ】

愛が19.5こ ページ25

※天月side







俺が初めて澄桜ちゃんと出会ったのは、去年の夏。








きっかけは、まぁ、察しの通りまふまふくんから紹介されたこと。









第一印象は、おしとやかで素直。









どこか上品で儚げに笑う姿が、僕の頭の中に浮かんだ。









会ってみたかった。一度でいいから。









そのときに、まふまふくんの気持ちに、本性に気づいたのかもしれない。









僕がいくら会ってみたいと言っても、駄目だとか、無理だという言葉しか帰ってこない。









まふまふくんは、独占欲がすごいんだと思う。






僕は、彼が羨ましかった。









まふまふくんだけ、特別みたい。






まふまふくんだけ、彼女の存在を知っている。






なんで、僕に教えてくれないの。







なんで、友達なのに。







なんで。









会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい。









思いは強くなる一方で、やっと会えたと思った今日。









僕は、彼女を傷つけてしまった。








絶望した、自分に。









なんで、こんなこと、望んでなかったのに。









どうも、うまくいかない。









けど、彼女は許してくれた。






僕が、彼女を傷つけてしまったというのに。







自分のモノにしたかった。









《大切な友達だから》









ごめんね、ありがとう。




許してくれてありがとう。




友達だって言ってくれて、ありがとう。






これからは、まふまふくんだけじゃなくて、僕も見てほしいな。








ねぇ、いつか、奪いに行くから。








待ってて。

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