【歌い手】重い愛。【まふまふ】

愛が10つ ページ12

真冬と一緒に先程の店に戻ると、天月くん以外の他のメンバーも来ていた。







｢もうみんな来てるね。｣





ま｢うん。｣





｢早くいこ、お腹空いた。｣





ま｢うん。｣







私の手をぎゅっと握り締め、俯いている真冬の手を握り返し、そらるさん達のいる店内に入る。








｢すみません。ただいま戻りました。｣





そ｢おかえり。澄桜は自己紹介しといで。初対面の人いるでしょ。｣






｢はーい。｣






そ｢まふまふはちょっとおれと話しよう。｣






ま｢………はい。｣







そう言って、真冬とそらるさんはトイレの方に歩いていった。



真冬のことは、そらるさんに任せようと思い、天月くん達のところに向かった。








天｢あ！澄桜ちゃん！！｣





｢ごめんね、急に抜けちゃって。｣





天｢全然大丈夫！！こいつらもついさっき来たから！！｣




歌｢天月くんは早すぎなんだって。｣





天｢だって、澄桜ちゃんに会うの初めてだし、楽しみだったんだもん。｣








天月くんと話しているのは、伊東歌詞太郎だろう。



普段からも狐面をつけて過ごしているらしいし、狐面イケメンと言えば歌詞太郎さんしか思い浮かばない。









歌｢あ、挨拶遅れました！伊東歌詞太郎と言います。いつも素敵なイラストありがとうございます。｣






｢あ、澄桜です。ありがとうございます。私も歌詞太郎さんの力になれて嬉しいです。これからもよろしくお願いしますね。｣







歌｢……………あー、確かにこれはくるかも。｣









狐面から覗く瞳が、ギラリと妖艶に輝いた気がした。

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