勝手に死なせない【名探偵コナン】

ep.27 ページ27

降谷 side



許せない


許せない


許せない


死に追いやったライが


ヒロを守れなかった自分が


許せない


絶対許さない



隣で鼻を啜る音が聞こえる


『ごめん、ごめんな零』


なんで、お前が謝るのか泣いているのか


本当にもうヒロに会えないのか


分からない


なぁ、教えてくれよ


零｢お前は、全部知っていたのか？｣


『知ってた。ごめん』


零｢そうか｣



何でだろう


どうしてもお前だけは責められないのが


苦しいよ



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
諸伏 side


景光｢証人保護プログラム…｣


ジョディ｢えぇ、あなたの身はFBIが責任をもってお守りします｣


『ひろみつ〜受けようよ〜

俺、景光には二度と危ない目にあって欲しくないんだ

お願い！！ね？』


景光｢いくらAのお願いとはいえど…なぁ｣


名前も国籍も変えるのはなぁ


景光｢俺は日本に誇りを持っているんだ

警察に心から憧れたのもそれが理由

何が言いたいか、分かるだろ？｣


『それでも名前だけ変えるというのはあまりにもリスクが高すぎる

…あ！じゃあ！風貌変えればいいんじゃね？？』


ジョディ｢A！真剣に考えなさい！｣


『俺はいつでも真剣だっての！！！

ほらさ、例えばすっごい無精髭生やすとかさ！

今以上に！

それとか〜あとは〜………』


赤井｢なにも思いつかないのか｣


『ロン毛にする…？』


景光｢それは、見た目的にホームレスみたいにならない…かな？｣


ジョディ｢ちょっとAはお口チャックね｣


『うるせえ』


赤井｢こらこら、不貞腐れるなよ｣


『うるせぇ…』


ふふ、子供っぽいところ変わってないな


ちょっと安心かな


『…まぁ、国籍が日本っていうのは認められればそれでいい

でも、四六時中FBIがついてまわるよ

それでもいい？』


景光｢あぁ、助けてもらったんだ

文句は言わないさ｣


『それと、落ち着くまではアメリカにいて欲しい』


景光｢あぁ、わかった｣


『これ、携帯電話

俺と秀一の電話番号が登録してあるからいつでも連絡して

暇な時でもいいからね

待ってる』


景光｢うん

…あれ、さっきまでは変わんないって思ってたし、なんか、昔は俺の方が世話してた気がするんだけど、立場が逆になっちゃったな


逞しくなった｣


『そうでしょ！！！』


ジョディ｢ぜんっぜんよ｣


『うるせぇ！』




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