魔法科高校の劣等生 (ページ23)

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「てかよー、達也」

「どうした、レオ」

「さっきの奴、誰だ？」

「だーかーらー、初対面の、しかも女子に向かって“奴”とかあり得ないでしょ。学習能力欠けてんの？」

「はぁ！？なんでそんなことお前に言われなきゃ」

「はいはい、止めとけって」

「あ、あの！深雪さんのアシスタンスを調整しているのは達也さんなんですか？」

と、ここで突然話始めたのは先程対立したはずの一科生、光井ほのか
とその後ろを歩いているのは北山雫だ

どうしてこのメンバーになったのかは達也も未だに理解していない

ちょうど学校と家の中間あたりに来た頃、後ろから何者かが物凄いスピードで滑ってくる音が聴こえる

その音は達也達の200m先で止まる、彼女だった

「おい…ついたのね」

『ええ』

「汗ひとつかいていないようだけど、貴女本当に二科生なの？」

『私は正真正銘、二科生よ』

いつか全てを聞くから、という言葉は今は無視だ

『というか、今日はメンバーが多いわね。まさか一科生もいるとは』

「す、すみません。お邪魔しています、光井ほのかです」

「同じく、北山雫です」

「彼女はそんなに怖がるような人ではないよ」

『私ってそんなに怖い…？
どうも朱鷺宮Aです』

「眼鏡でよく表情が見えないから、ちょっとだけ」

「Aはとても優しくて頼れる人よ。私が保証する」

「深雪さんがそう言うなら、優しいんだね」

『私のことは名前でいいから、貴女達のことも名前で呼ばせていただいても？』

「もちろん！」

「うん」

友達が増えるのって、なんか嬉しいな