魔法科高校の劣等生 (ページ15)

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小鳥の囀ずりが聞こえてくるのには少々早い朝４時

そこから私の一日は始まる

何故こんなに早く起きるのかというと、家が郊外にあるというのも一つの理由なのだが、本当の理由は学校に登校する前に体を動かすためである

たった一日さぼるだけで筋力は想像以上に衰える

ちょうど家の周りは山があり、殆ど現在では使われていない山道がジョギングにはもってこいなのだ

その山道を一時間かけて一周し、竹刀の素振りをし、帰ってシャワーを浴び、やっと朝食である
まぁ、一人暮らしなので朝食の準備は自分がするから登校する準備が終わるのは７時頃だ

７時には家を出ないと学校には間に合わない
夜は静かに眠れるが、朝が早いので少し引っ越しを検討している

しかし今日は眠たい…
昨日調子に乗って夜更かしをしたせいか学校に向かう足取りは重い
だが、今日から学校生活が始まると思うと気分は軽くなったのだった

.....................

『おはよう、和奏、美紅』

「おはよう、A!」

「おっはー」

「Aは意外と学校来るの遅いんだね」

『家が郊外にあるからね～
でもやっぱりもう少し早く来たほうがいいかな…』

「大丈夫じゃない？
てか、郊外ってどの辺りよ」

『え、○○より先』

「そりゃ遠いわ…」

「てかさー、今日は何する？」

『何って？』

「「運動だよ」」

『綺麗なハモリ、流石』

「あ、ありがとう…？
とりあえず、美紅は？」

「あたしはサッカーしかないでしょ」

「ですよね！じゃあ、Aは？」

『うーん…』

正直やりたくないのが現状なんだけど…やらないわけにはいかないんだろうなー

『私は…バスケかなぁ』

「へ！？そうなの！？」

「めっちゃ意外なんだけど…！」

『そんなに！？』

「うんうん。なら、私はテニスだからみんなバラバラだね」

「んじゃ、終わった後は食堂に集合ね」

ということで、私は運動着を持って体育館へと向かった

......................

まぁ、予想はしてたけど

「朱鷺宮さん、本当ごめん！」

『いいよいいよ！私そんな出来ないし』

一度も出ることなく、１年Ｇ組全勝という結果で終わった

この容姿のせいだろうか
なんか周りからは運動出来ない系女子として扱われている気がする…
でも、私が動いているところを見たら気付く奴がいるかもしれない

今日からは運動出来ない系女子として振る舞おう、と心に決めたのだった

※競技名は何と表せば良いのか分からなかったので、そのままです。