魔法科高校の劣等生 (ページ12)

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「それじゃあ、私はこれで
突然呼び止めてしまって、お時間取らせてごめんなさいね。では、またお会いしましょう」

そう言って七草会長は副会長を引き連れて帰って行った

なんだか引っ掛かる単語が入っていたのは、気のせい？
ま、それはさておき私も帰るか

先程無視した人達の視線など、知らないフリで帰…

「ねーえ？」

れないらしい

諦めてまた後ろを振り返った

『はい、なんでしょうか』

話し掛けてきたのはオレンジの髪をした、活発そうな美少女だった

「貴女、会長さんの知り合いかなんか？」

『いえ、なんの関係もありませんよ』

「そうなんだ、てっきり知り合いかと思った。あ、私、千葉エリカ
Aって呼んでもいい？」

どうやら見た目通り、フレンドリーらしい

『ええ、勿論
こちらこそよろしく、エリカ』

これは一応みんなの名前も聞いたほうがいいだろうな。これで、知り合いってことになるんだろうから名前は知っておいて損は無い

「私は柴田美月です。
よろしくお願いします、朱鷺宮さん」

なんて可愛いらしい笑顔なんだろう
すごく仲良く出来そうだ

『よろしく、美月、でいいかな？』

「はい！なら私もA、でいいですか？」

『もちろん！』

いや、本当に可愛い。

「私は司波深雪と申します」

『答辞、素晴らしかったわ
深雪、でいいかな？』

「ありがとう
ええ、よろしく、A」

深雪は稀有な美少女だよね
もう、全てが素晴らしい

そして、この人は…
さっきからすごく驚いているんだけど

『あの…』

「あ、ああ。すまない、ちょっと考え事をしていたんだ
俺は司波達也だ、よろしく」

『司波…ってことは、深雪と双子？』

「よく間違えられるけど、深雪とは兄妹だよ。年子なんだ」

『へぇ
えっと、貴方のことは何て呼べば？』

「別に何でもいいよ」

何でもいいというのが一番困るのだが…
最初から馴れ馴れしく名前で呼んでもいいのだろうか。迷っていると横から深雪が助け船を出してくれた

「お兄様、Aが困っています。何か一つに決めてあげてください」

「そうだなぁ…深雪が決めてくれ
俺はあまり拘りがないから」

「名前に拘りはお持ちください！せっかく良い名前をお持ちなのですから…」

『んー…じゃ、達也でいいかな』

「ああ、構わないよそっちは？」

『私も名前でいいよ』

「そっか。Aね、よろしく」

『うん、よろしく』

何だか色々と質問したそうな目で見つめるのは止めてほしい、かな