魔法少女も恋してる。 (ページ12)

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12.魔法少女に接近中。ページ12

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『お疲れ様でしたー』

送迎車を降りて、急いで向かったのは自分の車。

朝からほとんど開きっぱなしのLINEにもう一度目をやる。

返信は一度も来ないのに、既読だけは秒でつく。

もしかしてあっちも俺とのトーク画面開きっぱなしなのかなぁ、なんて考えて頬が緩んだ。

『ふぅ…』

短いため息を車内に漏らした後、覚悟を決めて両手で頬をパチンと叩く。

目指すのは、昨日行ったばかりのあの高級マンション。

目的はひとつ。

Aさんを徹底的に口説き落とす。

それに、昨日はAさんにお酒が入っていたせいで躊躇って言えなかった言葉も伝えなきゃ。

あ、あと寸前でお預けされたキスも…ってことは、目的は3つか、全然ひとつどころじゃない。

ひらの多分、まだ家にいますよね?

相変わらず一瞬でついた既読を、
都合のいい頭で勝手にYesの返事だと解釈する。

ひらの近くにいるんですけど

それでも、そろそろ返信してくれるんじゃないかと淡い期待を抱いて、文章を短く切って送ってみる。

ひらの今から

ひらの俺

…ちょっと短くしすぎたかも。

ひらのAさん家行ってもいいですか?

うん、こればっかりは返事がないと動けない。

さすがに俺も許可なくノコノコと女の子の家に上がったりはしない。

昨日のは、まぁ一応ね、許可されたみたいなもんだし。

玄関に好きな人ぽいっと置いて帰れないよ、俺だって。

ひらの返信来るまで待ってるので、

Aいいですよ

『返信はっや！？』

ひらのAさん

ひらの俺のこと大好きですね笑

Aうるせー!

Aうるさい!

Aうるさいです!!

ひらのなんだそれ笑

ひらの一応俺の方が歳上だからね?笑

Aごめんなさい

『うあっ、可愛い…！泣』

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お久しぶりです。

そろそろくっついてくれおまいら。

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