魔法少女も恋してる。 (ページ11)

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11.魔法少女の記憶。ページ11

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平野紫耀が夢で話したであろう言葉を、
まだ寝惚けたままの頭を必死にフル回転させて
何とか思い出そうとしたけど、

「…頭痛てぇ！」

絶賛二日酔い。

起き上がると同時にふらっとして、
そのままベッドにポスッと逆戻り。

もうお昼だけど
今日は夜のラジオ収録だけだし、
もう少しゴロゴロしていよう。

そう思って開いたスマホには、

「…誰？スタンプ連打？」

何件もの通知。

きっとグループLINEかなんかだろう。

後で見るから、今はいっかな。

「うわ！間違えた！」

そう思った時に限って誤タップする。

でもこの誤タップが、
私の運命変えるなんて、
思うわけないじゃん。

ひらのおはようございます

ひらの平野です

ひらの体調は大丈夫そうですか?
しんどかったら言ってください!

ひらの心配なので今朝
玄関に頭痛薬置いて行きました!
勝手にごめんなさい!ではまた!

ひらの何度もごめんなさい!
昨日の夜のこと話してなかったです
居酒屋から飛び出て来たAさんを
俺がお家まで運んだんです

ひらのそこで連絡先も交換しました
ちゃんと覚えてます?笑

ひらのじゃあ収録終わりにまた!

ひらの収録終わりました

ひらのねぇまだねてるのー?笑笑

ひらのあ!既読ついた!笑

ひらのおはようございまーす笑

「…マジ、で？」

夢じゃない。

あの時聞いた甘い声は、

夢じゃない、らしい。

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