運 命 の 人【マホト】

忘れられない ページ18

あれから、

1週間。




親方はやっぱり元気の無いまま。




「親方ぁーー。」



「んー」






聞こえるか聞こえないかの声で返事する親方。







「あのさぁー、親方そのままでいいわけ？」









「…なにがー？」








とぼけちゃって






「もぉ！！わかってるでしょ！！Aのことだよ！！」






そういうと、ピクっと親方が反応したのを俺は見逃さなかった。






「…っあー、そのことはもういいから。」






その態度じゃ、通じないよねそれ。






「はぁー、ほんっとに親方はさぁ」







ばかだよ。







「なによ。」







「Aのことさ、忘れられないんでしょ。」







ずっと心のなかにいるはず。







「っ、そりゃすぐはね、忘れられるはずないでしょ、」







「忘れる必要ないと思うよ、」







「なんで？」






「いや、好きならしょうがないじゃん、」







「っ、でも！俺は振られたの！」






「…そんなんで諦めるの？そんなの親方じゃあないよ。」






「そんなこと言われたってさ、どうすることも…」





「何回でも、何回でも好きって伝えればいいじゃん、ちゃんと伝わるまで。」







「…だからもう会えねぇんだって！！！」







「そんなことないよ、なにか方法があるはず。2人が死なない限りはきっと会えるよ！」









「…。」







親方がの気持ちがわかった気がした

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