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今は。 亜生視点 ページ8
川西さんなら。
るあから目を背けたりせん。
兄ちゃん、俺頑張ってみるわ。
少し早歩きでるあの病室へ戻る。
「るあ、入るで」
るあは窓の外の暗い空を眺めていた。
「なんや〜亜生!」
無理矢理笑顔を作る君に俺は口付けをしようとする。
でもそれは君の手で防がれた。
「好きや。るあのことが。ずっと、高校の時から。ずっと!」
もう言ってしまえ。俺の中の誰かがそう言った。
るあは一瞬驚いたような顔をして、すぐに笑ってこう言った。
「……私もやで。亜生。でもな、キスはまだや。川西さんがおるから。川西さんと、ちゃんと話してくる。だからそれまでキスはお預けな」
ちゃんとしてから。そういう所も大好きや。るあ。
その後、川西さんと付き合っていた訳も知った。なんや、そんなことしなくてよかったのに。俺がもっと早く、想いを伝えることが出来てたらるあが悲しむことも無かったのかな。
そんなことが頭に浮かんだけど、今は相思相愛やったってことを喜ぼう。今は、悲しむ時じゃない。
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作者名:くんかる | 作成日時:2018年12月27日 14時