3 お見舞い ページ5
『な、なんで…ただ私は手で叩こうとしただけ…』
手を見ると
鋭くなった爪の先には
血がべっとりと着いていた。
『何…これ。猫？』
腕にはうす紫色の猫のマークが
浮かび上がっている。
…少しだけ、耳の後ろがズキズキする。
『私は…何もしてない……』
頭のカチューシャを震える手で外し、
鞄の中に入れた。
車から飛び出して無我夢中で走った。
？「あの子…隣のクラスの……」
……………
……
『はぁ…はぁ……うﾞっ』
吐きそうになって慌てて口を押さえた。
家に帰ってくるなり私は自室に閉じ籠った。
あの車の中に
ドライブレコーダーがあったら…？
私がやった証拠があったら…？
ろくに夕食も食べず、
お風呂に入って震えながら眠った。
…明日、新しい出会いがあるとも知らずに。
…………
……
『頭痛い…しんどい……』
朝目覚めたはいいものの
体が重く頭痛がするので親に軽く言って
休むことにした。
母、妹は仕事や学校へ行き、
家には自分しかいない状態だった。
『あー…スマホ見たいけど仮病になっちゃうし……でも少しだけ』
布団からごそごそと頭を出し、
スマホを開いた。
『そういえばあのサイト…』
この前の夜中に出てきた
不気味なサイト。
調べたら何か情報があるかもしれない。
『嘘…ヒットしない……？』
画面に写し出されたのは
【ヒット数 0件】の文字。
確かにこの目で
【魔法少女サイト】というものを見たのに。
家に一人でいるため余計に怖くなり、
再び布団に潜り眠った。
…………
……
ﾐ「お姉ちゃーん！お友達がお見舞いに来てくれたよー！」
一階から妹の声が聞こえた。
友達って誰だろう…？
そう思っていると
扉からトントンとノックする音が聞こえた。
『はい…誰でしょう……』
？「こ、こんにちは…」
扉を開けると
黒髪の女の子と黄色い髪の女の子がいた。
黒髪の女の子は
少し困ってるようにも見える。
『どう…ぞ…今電気つけるね』
少し不思議に思いながら
家に入れた。
『プリントとかなら妹に渡してよかっよ？』
？「いや、貴方の家に来た目的はそうじゃないの」
…はっ？
黄色い髪の女の子が
まっすぐこちらを見て言った。
意味がわからない。
『えっと…それはどういうことで……？』
？「単刀直入に言うわ。…貴方、魔法少女よね？」
どうしよう。
…何から何まで意味がわからない。
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rin. - ゆいなさん» 課題に終われてなかなか更新出来ていませんでした…コメントありがとうございます！魔法少女サイトは良いですよね！原作の漫画もすごく話が濃くて面白いので是非読んでみてくださいね〜 (2020年9月1日 19時) (
レス) id: 808889dee1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 今魔法少女サイトにどハマり中です笑笑おもしろかったです！ (2020年8月29日 23時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rin. | 作成日時：2020年8月23日 23時
