66話 ページ23
ドンッという音とともに親父様の首元にロシィのかかと落としが直撃する。
白ひげ｢ぐっ！｣
親父様が怯んでくれた隙に、ロシーが私の手を取りゴールへと導く。
そして、念願のゴールに足を踏み入れた。
『かっ、た？』
ロシー｢ボロボロだけどな。｣
ゴール出来た私たちはボロボロで、親父様はピンピンしている。あのかかと落としをくらってもなお、だ。
とりあえず地面を柔らかい水に変えてゆっくりと2人で倒れ込む。
『久々に疲れた。いや、あの時の脳無以来か。』
ロシー｢ゆっくり休め。腹大丈夫か？｣
『大丈夫なわけないでしょ。でも多分、今は他の子達の治療優先したあげた方がいいかもね。』
ロシー｢いや、応急処置だけでもしとくぞ。｣
そう言ってゆっくりと体を起こし、私に処置を施してくれた。
『ありがと。それにしてもドジしなくて良かったね。』
ロシー｢細心の注意を払ったからな。｣
雑談をしていると、親父様が心配そうに近寄ってきてくれた。
白ひげ｢大丈夫か？少しやりすぎてしまったかもなぁ。｣
申し訳なさそうにする親父様に、逆にこちらが罪悪感に襲われる。
あの拳さえ避けていればこんな顔させなかったのに。
『まだまだ未熟だ。』
ロシー｢これからだろ。俺たちまだ16だ。｣
『確かに。こんな格好で申し訳ないですが、親父様。また稽古してください。』
白ひげ｢ああ、いつでも来い。歩けるか？｣
『歩けそうにないです。ごめんなさい。』
無言で優しく抱えてくれる親父様の姿は、本当の父親のような、そんな感じだった。
何人もの父親である白ひげはとても大きな背中で安心感が凄かった。
白ひげ｢で、お前はどうなんだ。｣
ロシー｢俺は歩けます。｣
白ひげ｢そうか。よし。｣
そう言って無言でロシーを担ぎ始めた。
ロシー｢は？！大丈夫だって言ってるだろ！？｣
白ひげ｢ガキが遠慮するんじゃねぇ！グラララ！！｣
じたばたと暴れるロシィ。
『ちょっとロシー暴れないで！傷が痛むでしょ！』
ロシー｢す、すまん。｣
為す術を無くしたロシーは無言で親父様に担がれた。
響くのは親父様の笑い声。
こんな日が永遠に続けばいいのに。
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優月 - 早く続き読みたいです！あぁ〜ドフィとは、ヒロアカの世界で会うのかな？いつドフィと再会するんですか？めっちゃ気になって夜１０時間しか眠れないよ〜 (2022年1月31日 17時) (
レス) id: 64e1253a31 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - めっちゃ先気になります！！ドフィとの再会が楽しみすぎます！！更新再開の予定はありますか？楽しみに待ってます！頑張って下さい^ ^ (2021年8月15日 23時) (レス) id: a2b06cd108 (このIDを非表示/違反報告)
眠り姫 - とても面白いです！更新頑張ってください(*´∀｀*)尸"応援しています(*＞∇＜)ﾉ (2021年5月3日 23時) (レス) id: ce85d7e1fd (このIDを非表示/違反報告)
冷凍(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます!!返信遅くなりました!!好きな作品と言っていただき嬉しいです!!これからもゆっくりですが、更新続けていきたいと思っています!楽しみにしていただけると幸いです!! (2020年9月14日 19時) (レス) id: b4cb2d27b0 (このIDを非表示/違反報告)
冷凍(プロフ) - 柚梨葉さん» ありがとうございます!!返信遅くなってすみません...。私のミスで申し訳ないです!!訂正させて頂きましたので、これからもこの作品を楽しんで頂けると幸いです!! (2020年9月14日 19時) (レス) id: b4cb2d27b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷凍 | 作成日時：2020年5月16日 11時
