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朝食を口にしながら、家族とたわいもない話をする。
しばらくするとお父さんは仕事に、
弟は中学の部活の朝練に向かって行った。
私もそろそろ学校に行く時間になったので、
お母さんに「行ってきます。」と言うと、
「気をつけて、行ってらっしゃい。」と笑顔で手を振ってくれた。
私は上手く笑えていないかもしれないけど、
ニコッと笑い返してみると、お母さんは一瞬驚いた顔をしたが、うんうん。と頷いて送り返してくれた。
お母さんの目に涙が少し溜まっていたのは、私だけの秘密。
交通事故に遭うまでは、自分で言うのもあれだけど、
笑顔の絶えない子だったから…きっと嬉しかったのだろう。
玄関を開け、門から出ると、
「よっ!!オッハー!!」と元気に挨拶してくる、
私のもう1人の幼馴染である新。
元気すぎてちょっと苦笑い…笑
「おはよう。」と返すと新はヘヘッと笑い、
「後ろ乗って。」と言った。
ふと交通事故の事を思い出し断ろうとしたが、それを察したのか「絶対、大丈夫だから。な?」って。
余りにも真剣な目で見てくるから、
ちょっぴり恥ずかしくなって目を逸らし、
「分かったから、乗ればいいんでしょ。」と
鞄を新に押し付け自転車の後ろに乗った。
新、なんでそんなに嬉しそうな顔をしてるんだろうと思いながら…
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(名前)(プロフ) - はじめまして!作品読ませてもらいました! とても続きがきになるので良ければパスワードを教えていただきたいです! (2019年8月25日 2時) (レス) id: b7b6a1cfe1 (このIDを非表示/違反報告)
また - 作品読ませていだたきました。続きが気になります。パスワードを教えて頂きたいです。 (2019年8月24日 11時) (レス) id: 6ee1d4c818 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - すごくよかったので是非続きを読みたいのですが、パスワードがかかっていて見れないのでパスワード教えていただけませんか? (2019年8月24日 10時) (レス) id: 0472e5f104 (このIDを非表示/違反報告)
Meg* - はじめまして(^^)作品読ませて頂きました。すごく良かったです。続きを読みたいのですがパスワードがかかって見れませんでした。パスワード教えて頂けたら有難いです。 (2019年8月21日 21時) (レス) id: de619988f4 (このIDを非表示/違反報告)
なおみん(プロフ) - はじめまして。作品を読ませていただきました。すごい面白いです。続きを見ようと思ったらパスワードがかかっていて見れなくなっていました。残念です。読みたくてたまらないのでパスワードを教えていただけませんか? (2019年8月20日 23時) (レス) id: 90a62df647 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほっちゃん☆ | 作成日時:2015年3月18日 4時