恋時計【1】

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始業式が終わり、自己紹介とHRで今日は終わった。




あれから指輪のことには一切ふれてこず、私はホッとした。




この後は、それぞれ部活が始まるから、
新と(人1)と臣とは靴箱で別れ、私は陸上部の部室に向かった。




さぁ、部活部活！！




先輩に挨拶し、同期の子たちとは新しいクラスの事で盛り上がりながら、練習着に着替える。




体育や部活の時は、いつも指輪は、
チェーンに通して首から下げている。
傷がつくのも嫌だし、無くすなんてもってのほかだしね。




明日からは1年生が仮入部に来る。
2年生の私達が色々教えないといけないから、
そんなに練習出来ないだろうし、
今日は少し多めに練習しよう。と決め、
アップをしに外周を走り始めた。




日にもよるが陸上部の練習の横では大抵、
サッカー部と野球部が半面ずつ使って練習している。




？「A！あの人、超格好良いんだけど！！」




と、隣でキャーキャー叫んでいるのは、
部活で1番仲がいい佳乃。




「佳乃、毎日それ言ってるよね？笑」




佳「違うって！今、ボール蹴った人！
きゃーーー！！ゴール決めた！！今の見た？？
あの人、前までいなかったよね？転校生かな？
何年生の人だろう？って、Aちゃんと聞いてる？」




佳乃、興奮しすぎて早口だし。笑




って、そのイケメン……臣だし。笑




「……聞いてる、聞いてる！！
臣なら私のクラスにいるよ！転校生だって！」




佳「え、なになにA、仲良いの？
その臣というイケメン君と！！！！！！」




「仲良いの？って、今日会ったばっかだし。笑」




佳「そっか〜笑 でも良いな〜、
クラスにイケメンが2人もいて！！」




「えっ、もう1人誰？」




佳「近くにいるじゃん！新くんが！！」




「新もイケメンに入るんだ。笑」




佳「うわ、今、A、何人もの女子を敵に回したからね笑」




「あはは…それは勘弁。早く体操して走ろ！！」




ふとサッカー部の練習に目をやると、
晴人がいつもいた位置にいる臣。




あんな風に晴人も皆に囲まれて笑ってたなぁ………

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