まるで魔法のような (ページ15)

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北斗side

4人で保健室への道のりを歩くのも、もう慣れたもの。

北斗)ジェシー、もうすぐ楽になるからね。

教室を出たからか少し呼吸が荒くなったジェシーに声をかけながら急いで保健室に向かう。

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

髙地)いらっしゃい。あー、顔色悪いね。しんどかったでしょ。

北斗)ごめんなさい、もっと早く連れてくればよかった。

髙地)誰も悪くないよ。いつも連れてきてくれてありがとね。ジェシー、ちょっとこっち移ろっか。

保健室にある背中を預けられるソファ。

ジェシーがソファに座るとボンベから保健室にある酸素が出る管につなぎ替えてくれた。

髙地)大丈夫だからね。ゆっくり大きく呼吸しようね。

髙地先生は慣れた手つきでジェシーの服を緩めて、胸の辺りをゆっくりさすってくれている。

京本)3人ともありがとう。また昼休みにおいで。

樹)こーち、ジェシーのことよろしくね。

北斗)お願いします。

大我)お願いします！

いつまででも保健室にいる訳にもいかず、ジェシーのことは心配だけど、一旦教室に戻る。