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慎太郎side
授業中、樹が保健室に行くと言ったのをきっかけにジェシーが調子悪そうなのに気づいた。
顔色が悪いし、隣の北斗も大我も心配そうにちらちらと見ている。
もう少し早く気づけたらよかった、なんて後悔しながらも授業を続けていると、廊下に車椅子を持った樹が見えた。
慎太郎)はーい、じゃあ、今から32ページの問題演習をします。10分後に答え合わせするからな。
とりあえず、問題演習の時間にしてジェシーの席の方に向かう。
慎太郎)先生、気づけなくてごめんな。廊下までは歩けそう？
ジェシー)ん、はい。っはぁっ、ケホケホッ。
慎太郎)2人と樹でジェシーのこと保健室まで送ってってもらえる？
北斗)はい。先生、ありがとう。
大我)はーい。
そう言うと、北斗はジェシーのことを支えて立ち上がらせる。
北斗)ジェシー、ゆっくりでいいから廊下まで頑張れる？
ジェシー)うん、いける。
大我)俺、ボンベ持つから北斗、ジェシーのこと支えてて。
両手が塞がってる北斗の代わりに大我が酸素ボンベをさっと持ってくれてさすがのチームワーク。
慎太郎)じゃあ、3人とも、ジェシーのこと頼むな。
樹)任せて！ください。
北斗)分かりました。
大我)おっけー。
そう言うと4人は保健室に向かっていった。
教室に戻って保健室に内線をかけておく。
�眞�)もしもし、ジェシーですか？
慎太郎)はい、今教室出ました。
�眞�)分かりました。しんたろ、ありがと。
幼なじみが保健室の先生で、頼れる存在でよかった。
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作者名：まほ | 作成日時：2022年5月9日 17時
