まるで魔法のような (ページ1)

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脱水症状(黒) ページ1

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黒くんの脱水症状です

黒side

今日はライブのリハで、久しぶりに6人みんな揃う日だった。

もう10月とは言え室内でダンスをするとなったら、まだまだ汗が吹き出してくる。

振付師)はーい、じゃあ午前はこれで終わりだから、ご飯休憩にするぞ。

午前中、必死で踊ってたらあっという間にお昼休憩になった。

髙地とジェシーのお昼何食う？なんて会話を聞きながら、急に身体の不調の自覚が出てきた。

頭がぼやっと痛くて、ムカムカと気持ち悪い。

ああ、きっとこれはいつもの脱水症状だ。

小学生の時に空手で脱水症状を起こしてから、なんだか癖のようになってしまっている脱水症状。

水分はこまめにとってるつもりだったんだけど、足りなかったみたい。

何度も経験してるから、今回もわざわざ言わずに少し水分をとったら治まるだろうと思って、食べられそうな弁当を選びに行く。

弁当をとって、5人のいる机に座って慎太郎の横に座った。

弁当を開けてみるけど、食欲はないし、ムカムカも強くなった気がして、思わず持ってたタオルで口を押さえる。

慎太郎)北斗？どした？

気づかれたくなかったのに、気づかれてしまったみたい。

北斗)きもちわるい。

慎太郎)お腹痛い？吐きそう？

北斗)脱水だと思う。

慎太郎のバカデカボイスで他のメンバーにも気づかれてしまって、みんなが寄ってきた。

ジェシー)ほくちゃん、顔色悪いよ。ソファ行こっか。

リハ室の端にあるソファにジェシーが連れてってくれた。

ジェシー)横になるのと座るのどっちが楽？

北斗)座る方がいい。

ジェシー)じゃあ、もたれていいよ。

そうやって、ジェシーの肩にもたれかからせてくれて、頭や腕をさすさすしてくれた。