〜おい。〜 ページ26
興奮気味に歩くAをよそに他の4人はどんどん進んでいく。
と、その時。
ドシン･･･ドシン･･･
まるで恐竜のような･･･足音。
キルア「ミケだ」
現れたのは犬？と疑うような生き物。とても大きい目は鋭くこっちを見ている。口は裂けてるのか？と思うくらい開き舌が出ている。
一言で表すと 気持ち悪い。これに限る。
しかしAは違った。
ゴンでさえ近づくのを恐れた。
ずんずん進んでいきミケの前まで来ると手を差し出す。
ミケは差し出された手の匂いを嗅ぐと座った。
キルア「うそ･･･だろ！？」
そこに居た全員が驚きを隠せなかった。
Aに懐いている･･･。
A「ミケって言うんだね！あたしはA！よろしくね^^」
Aに顔を寄せてきたので鼻の上を撫でる。
ミケはとても嬉しそうにしていた。
A「ミケ･･･あたし達キルアの家に行きたいんだけど･･･案内してくれない？」
キルア「無駄だよAw懐いても流石に言う事は聞かないさ」
ゴン「キルア･･･見て」
ミケはAを背中に乗せていた。
キルア「ええええええええええ」
口を開けたまま固まっているキルアをよそに他の３人はミケについて行った。
･･･
･･･
･･･
ミケの背中に乗ってどれ位たっただろうか。
後ろを見れば皆ついてきている。
いきなりミケが止まった。
A「ん？」
ピョンっとミケからおりて見ると目の前には少女。
ここは通すまいと立っているように見えた。
キルア「カナリア」
カナリアと呼ばれた少女は「キルア様」と一言だけ言うとキルアだけを通した。
キルア「俺の友達だ。通していい」
カナリア「申し訳ございませんキルア様。例えキルア様でもキキョウ様のご命令ですので」
キルア「あのヒステリックばばあかよ！」
A「カナリアちゃん！」
カナリア「はい。なんでしょう」
A「通すなって言われたの？」
カナリア「はい。部外者という扱いなのです…申し訳ございません」
A「そっか･･･キルア！」
キルア「あー？」
A「そのキキョウってお母さん？」
キルア「そうだけど･･･」
A「あそこでこっちの様子を伺ってる人？」
Aは茂みを指さした。
皆驚いている。
それ以前に一番驚いているのはキキョウだ。
キルア「おまっ･･･ありえねぇ」
ゴン「よく分かったね(＞＜)」
キキョウ「･･･っ」
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作者名：まほんぎゅみん | 作成日時：2016年4月22日 20時
