私たちには愛がありません（黄）

１５. ページ16

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ガチャ



岩「ただいま」





『あ、おかえりなさい』




岩「じゃあ」




『あ、あの、好きな人がいるって言ってましたけど』





そう私が口を滑らせれば、あからさまに表情を曇らせた



岩「それって、必要？」



そのまま私をスルーしようとした照さんにそのまま



『いや、ただの興味で』



『社長の息子だからですか？』



って機嫌を損ねてるって分かってるのに


聞いてしまう私はバカなのかな



なんでこんな時だけ必死にことばを繋げたんだろ





岩「あなたには関係ない」



ガチャっと自室に戻る音がした




ほらバカだ



過ごす時間が長くなったからって




心の距離が何もせずに縮まるわけない








『うーん、やっちゃったな』




心の距離は更に遠ざかり出発点よりももっと後退してしまった




『という感じで、やらかしたわ』




目の前で唇をつき出して目を瞑るふっか



私が落ち込んでいるのに気づいて



ご飯に誘ってくれた、




わざわざ2人にしてくれて



深「や、ちょっと待ってね、俺整理してるからさ、」




そういえばふっかに照さんの好きな人の話してないんだった



深「うーん、まぁ要は踏み込んだらダメだったやつじゃん」


「それはAが悪くない？」



『間違いありません。反省してます。』


『なんか気になっちゃったんだよ』

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