財閥嬢と執事たち (ページ43)

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深田「ま、繋いどきましょっか！」

いつも通りフランクに言ってくるから特に意識も何もないみたいだ

そういう人でよかった

しばらくの間は手を繋いで歩く

人が減ることはなくぶつかりそうになるけど転ばずに済むからありがたい

深田「ほんと先輩よくぶつかりますよね笑」

『んね、みんなぶつかってくる』

深田「先輩小さいから見えないんじゃないっすか？」

『背は高い方です～！！』

160cmだし！

深田よりは小さいけど一般的に見たら高いはず

多分

そのあとも少しずつ買って食べたりしていると気づいたら暗くなった

借りた着物を返して私服に着替える

また来た道を少し戻って駅に着いて電車に乗る

先輩の最寄りまで送ります！なんて言われて断ったけどずっとそう言ってくれるし送ってもらうことにした

深田「うわ、男子明日午後練あるんですけど、」

『女子元々あるよ？』

深田「A先輩の隣で頑張りますか、」

『ちょっと語弊ある言い方しないで笑』

深田「明日いっぱい質問攻めされますかね？」

『されないから自分から絶対言わないでね』

深田「檜山くんには言っちゃうかも…」

『絶対にやめて』

電車の中で迷惑にならないくらいの声の大きさで喋る

2人とも普段から電車に乗ることはないから少し迷ったけどなんとかAの最寄駅だ

『いいよここで』

深田「いや、もう結構遅いですし、」

『でも深田も帰るの遅くなっちゃう』

深田「竜生って呼んでくれなかったので送りまーす」

そう言うと手を引っ張って改札を出た

そこから20分ほど歩いて自分の家だ

深田「あー、ほんと今日楽しかった！」

『ね、普段絶対できないし』

普段はこんなに自由に遊べることはなかなかない

お互いとても楽しんだようだった

『家この近くだからもういいや、』

深田「え、家まで送らないほうがいいっすか、？」

『うん、多分親と執事うるさいから笑』

深田「そうっすか、わかりました！」

『今日楽しかった』

深田「俺もめちゃめちゃ楽しかったです！」

『ここまでありがとね、バイバイ、竜生』

深田「え！先輩今俺の名前呼んだ！」

『そうだね、よかったね、ばいばい』

深田「はい！じゃあ明日！」

そしてAは自分の家へ帰った

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