財閥嬢と執事たち (ページ16)

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『ねえ内村ってさ、本当に勉強って必要だと思う？』

内村「ふふっ、なんですか急に」

『あんなに親にいろいろ言われたけど今考えたら必要なのかなって』

手に持っていたマグカップを置いて話し始めた

内村「僕たちのような仕事には必要ないと思います。ですがお嬢様は将来のことを考えると必要なのではないでしょうか？」

『将来のこと？だって決まってんだよ？今日の喧嘩聞いてたでしょ？別にもう決まってるからそんなガチで勉強するのもなーって』

内村「ふふっ、お嬢様結構気にしていらっしゃるんですね笑」

『気にするもなにもあんだけボロクソ言われたら気にするわ。だってさ、真ん中くらいだったんだよ？中間！なのにあんだけ言うって意味わかんなくない？』

内村「まあそうですね～。お父様のお気持ちもお嬢様のお気持ちもわかります」

それからいろんな話をした

あまり執事と真面目な話をしたことがなかったから側から見たらすごく珍しいだろう

『ごちそうさま』

内村「あと片付けておくのでお風呂入ったらいかがですか？」

『うん入る』

お風呂に入って水を飲もうとキッチンへ行くとそこには安嶋がいた

安嶋「もう！！お嬢様ちゃんと髪乾かさないと！」

『あれ、内村は？』

安嶋「さあ、わからないです」

『…そ』

安嶋「もうだから！ちゃんと乾かして！お洋服も濡れてしまいますよ！？」

『あーもううるさいなあ』

正しいことを言ってくる安嶋に対してもやっぱり“お嬢様”って言われるとむかついちゃう

別に内村に話すことはなかったからなんでもいいけど

そしてこの日は髪を乾かして親と喧嘩したのがすごい疲れたのかすぐに眠りについた

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