某マインとクラフトをしてない方々…etc. (ページ34)

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推しこそ僕の全て。ページ34

しにぴく

僕は本が好きだった、彼が本を読んでいるその姿がただかっこよくて、好きだった。

僕は本は読まないけど。

運動することも好きだった。彼が走っている時にキラキラと光る汗、時々暑くて服で顔を拭くとと見える腹筋全てが綺麗だった。

僕はあまり運動をしないけどその運動しやすそうな汗をよく吸う服が欲しかった。

僕は歌うことが好きだった。色んな歌を聞く中で彼の歌は透き通っていて、いつも喋っている声とは少し違い喉の奥から出ているような声が大好きだった。

僕はただの音痴だったけど。

僕は君を見ることが好きだった。

笑った顔

泣いた顔

悔しそうな顔

気持ちよさそうな顔

自分から挨拶してくれるとことか

上手くいかなかった時に何も言わず溜め込んでしまうとことか

あまり人と話せないとことか

全ての行動と色んな顔が大好きだった
いや、君の全てが好きだった。

「…いつも俺のそばにいるけど暇人なの？」

『どんなことよりもぴくとさんを優先しますよ僕は』

目の前に座っているこの人、ぴくとさんは僕の思い人だ。

昔から好きだった画面の中の人が今は実物なのだから、どんな事よりもこの時間を大切にしたいのはオタクの使命だと思う。

ぴ「別にいいけど、そういえば死神くんさっきぺんちゃんに呼ばれてたよ」

『え、今日は呼び出し無いはず…』

急用か…？僕としてはここに居る方が幸せだが、仕事もしなきゃだしな…

僕はスマホを取り出し写真を開いてぴくとさんを撮ると体の向きを変えて、帰ることにした。ちなみにこの写真を撮る行為は週間になっている。

ぴ「…ほら、俺優先じゃないじゃん…」

帰ろうとした僕の後ろで
彼がボソッと言った言葉を僕は見逃さなかった。

『……え！？…あの！仕事と私どっちが大事なのとかいう地獄の質問してくる人の下位互換的なこと言ってますよ！？まぁ僕はぴくとさんがそういうなら今から電話するだけしますけど！？』

ぴ「wwwwごめんごめんw実は呼ばれてないよw意地悪してごめん。ほんと、しにーって俺の言った事信じちゃうよねw」

へ？あ、そういうことですか…ほぉ…
え、はぁあああああ！！？？？

なーに可愛いことしてんですか！？
｢意地悪してごめん｣？？僕的にご褒美なんですけど…あぁもう辛い！！！がぁわぁいいいい…

『…ぴくとさぁあん！？僕で遊ばないでください！！！』

ぴ「息荒すぎでしょwまぁまぁ、落ち着きなって。」

そっと隣に座らせようと僕を引っ張ってくる。