聖なる日 ページ2
雪が散らつく寒空の下、バブーーーー!とバイク音が響き渡る。Aは双子である万次郎の後ろに乗り白い息を吐く。今日12月25日はクリスマス。普通ならばあたたかい部屋で親しい人と過ごす時間帯だが、佐野家の双子は鼻が赤くなりながらもこの寒空の下にある夜の街を駆けていた。
マ「おいAくっつきすぎ!」
『だって寒ぃんだもん』
オマエで暖取らせろ!っと後ろから密着するAにやーめーろー!と言い合う万次郎。
『つーかまずこんなクソ寒い日に走ってんの絶対オレらだけだから!』
マ「とか言いながらもちゃんとついてくるんだよなーAは♡」
『あ!?うっせ!』
ふんっ!と鼻を鳴らし後ろから抱き締める形でくっついているAが容赦なく腕に力を込める。いってぇよ!と万次郎が騒ぎ立てるのが面白いのか、ケラケラと笑っているとAのポケットに入れていた携帯が鳴り響く。しまっていた携帯を開けると液晶画面にはエマの2文字。万次郎ストップ!といえばすかさず路肩へとバイクを止めると、それを確認した後通話のボタンを押す。
『どうしたエマー?……うん、万次郎と一緒。ん?タケミっち?いや知らねーけど』
なんだなんだと万次郎がこちらを見てくる。今日は一日中万次郎といた為、もちろん万次郎がタケミっちの居場所を知っているはずがない。エマに事の状況を教えてもらっている瞬間、ふと道中聞こえたある音を思い出す。さっきの音…もしかして…
『……なぁ、万次郎。走ってる時にさ、』
マ「……待った、オレも同じこと思ってるかも」
『「三ツ谷のインパルスの音!」』
きれいにハモったのがツボに入ったのかぷっと吹き出し大きな声で笑い始める2人。電話の向こうにいるエマは「ちょっと!聞いてる!?」と困惑の声を響かせる。
『おーわりぃなエマ』
エ「も〜とにかく!タケミっち絶対連れてきてね!ヒナん家の前で合流ね!」
『よっしゃまかせろ!』
通話終了のボタンを押せば、一度停止していたバブがまた勢いよく雄叫びを上げる。
マ「こっち方面だったよな!?」
『うん、たしかこっちには…』
_________
本誌……熱すぎる…………
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きさらず(プロフ) - こんにちは、初ですがコメント 失礼します。こんなにすばらしい作品を見つけたのは久しぶりで、感激しています。更新を楽しみにしております。 (5月5日 6時) (レス) @page3 id: fc204c312b (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️めっちゃこの物語良き過ぎます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新されるのを楽しみにしています(*^^*)🎵𓈒𓏸 (2023年2月18日 19時) (レス) @page3 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - いえいえ、遅くても大丈夫です!てか、めっちゃ久々ですね…☆続き楽しみに待ってます! (2022年6月13日 21時) (レス) @page3 id: 1f623cf24b (このIDを非表示/違反報告)
まっぽ(プロフ) - ただのバカですさん» ただのバカですさんいつもコメントありがとうございます!体調大丈夫ですご心配おかけしてすみません😭これからも気長にお待ち頂けると嬉しいです🙇♀️(お返事遅くなりすみません😢) (2022年3月30日 0時) (レス) id: 1847723ecb (このIDを非表示/違反報告)
まっぽ(プロフ) - 夢小説最高(*`ω´)bさん» 夢小説最高さんコメントありがとうございます!嬉しいの一言につきます😭亀更新ですが更新しますのでよろしくお願いします!(お返事遅くなりすみません😢) (2022年3月30日 0時) (レス) id: 1847723ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっぽ | 作成日時:2022年1月1日 0時