もう1人のマイキー【東卍】

7話 突然の乱入者 ページ9

と、いうことでオレ佐野Aは絶賛東京卍會の総長としてこの場にいるんだが、本当に大丈夫なのか？双子だとしても別の人間、髪色も今は黒に変えている。残念ながら身長は今の所万次郎と一緒だ(せめて170はほしい…)ちなみに万次郎が双子であると知っているのは創立メンバーと一部の副隊長のみ。すると、勘づかれたのか1人の隊員が声をかけてきた。


「総長、あの…」

『ん？(まぁそりゃバレるよな別人だし…)』

「髪色変えたんすね！黒もかっこいいっす！」



おい嘘だろマジか。Aがカタコトでアリガトナ…と言えば他の隊員も気になっていたのか「やっぱりイメチェンしたのか！」やら「総長黒も似合うな」などの声があちこちで聞こえて来る。オイ圭介爆笑すんなはっ倒すぞ。


ド「な？大丈夫だったろ？」

『もう好きにしてくれ…』


どうにでもなれと半ばヤケクソで階段の一番上に座ると、ドラケンの一声で空気が変わる。予めどうすればいいか聞けば、今日は定期集会らしく全てドラケンが上手くやるからAはただ座っているだけでいいとのこと。少し前で喋るドラケンの声を聞きながら周りを見渡していると、バイク音が聞こえてきた。誰か遅れてきたのか…？と思ったが聞こえてくる音はひとつだけではない。次第に近づく音にざわざわと周りも騒ぎ始めた。


『タイミング悪…』


武蔵神社は東京卍會の縄張り。そこに突如として現れたのは特攻服にUSGの文字。神泉で最近幅を利かせているチームだ。


パ「おいテメェら、ここが誰の縄張りかわかってきてんのか！！！」


USGの乗り込みにより集会は一旦中止。お互い対立するように並ぶ。すると向こうの総長であろう男がAの顔を見た途端鬼の剣幕になる。



「この間はやってくれたなマイキー」


『お前誰？』



それが余計に癪に触ったのか青筋を浮かび上げる。Aはというと、隣にいるドラケンに数日前オレたちがのした奴らだと説明を受ける。もちろんその時いたのはマイキーなのでAは知る由もない。



『ってことはあれか？またボコられに来たの？タフだな』


「〜〜っんな事言ってられるのも今のうちだ！みろこの圧倒的数を！」



確かにパッと見ても東京卍會よりも数が多いUSG。しかしAは臆することなく頭をぽりぽりかきながらだから？と答えた。



『言っとくけど、オレがいる限りどんな奴が相手でも東卍は負けねェから』


「ッ！やっちまえお前ら！！！」



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1巻に名前だけ出てくる神泉のUSG

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