第四話ｸﾞﾘﾌｨﾝﾄﾞｫｫｫｫﾙ!! ページ6
ドアが重々しく開き終わるのを確認して、
メガネの先生は、手をパンパンっと叩いて、周りの皆を静めさせた。
ﾐﾈﾙﾊﾞ「皆さん。今日は、新入生が二人います。
最初に、二人の組み分けを行います。
さぁ、二人共、ダンブルドア帽子の前で待って。」
おろろろろろ。
周りの視線が刺さって痛いです。
アーサーさんは、大丈夫・・・大丈夫・・・と唱えていて、私より状況が酷いです。
ﾐﾈﾙﾊﾞ「ｱｰｻｰ･ｶｰｸﾗﾝﾄﾞ｡｣
ｱｰｻｰ「大丈夫・・・だいじょぶ・・・うぅ、胃が・・・」
ふらふらと、帽子のところへ向かい、椅子に座った。
『ふむ・・・
君は優秀だなぁ。
そして、とても長く生きているようにも思える。
実際何歳じゃ・・・？』
ｱｰｻｰ「それは事情により秘密だ。」
『君の心には魔力が渦巻いているのぅ・・・
・・・スリザリン！！』
(ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
部屋中に響く拍手が、私にプレッシャーを与えた。
ﾐﾈﾙﾊﾞ｢本田 A。」
(ざわざわっ
うわぁ・・・ざわめきが辛い。
きっと、東洋人だと言っているのでしょうね・・・。
アーサーさんからの目線も痛い・・・。
ｱｰｻｰ｢(俺と一緒。俺と一緒。俺とry)」
『ふむ』
貴方「(ﾋﾞｸｯ｣
『そんなにビビらなくても良い。
君は難しいのぅ。
少々、根暗な部分もあるが、君の心はとても勇敢。
そして、誰よりも幸せを願っておる。
・・・グリフィンドール！！』
(ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁｯ
貴方「(うわぁぁぁ、よかったぁぁぁ！！)」
自分の席について、安心感に襲われる。
あっ。アーサーさんとは見事に離れちゃった・・・。
魔法とか、分からんよぉ・・・
ﾊｰﾏｲｵﾆｰ｢あなた、顔が赤くなったり青くなったりしてるわ。
大丈夫？」
正面の女の子が話しかけてきた。
この子は・・・
貴方「ハー子さんだぁ！
私、純血ではないのですが仲良くしてください。」
ﾊｰﾏｲｵﾆｰ「何で私の名前を知って・・・？
・・・ふふ、純血だけが魔法使いじゃないもの。
仲良くしましょ。」
危ない・・・危うくバレるところでした。
うん。笑顔が素敵です、ハー子さん・・・(〃ω〃)
ちらっと、向こう側の席を見てみると、
アーサーさんは、周りと馴染めていないようです。
こちらの視線に気がつくと、手をひらひらと振ってくれた。
「へー、あいつ等もここに来てたんやなぁ・・・。」
誰かに此方を見られた気がした。
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作者名：銀色の猫 | 作成日時：2014年8月27日 22時
