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ヤスの言葉が聞こえてるんやけど
分かってるんやけど
すぐに答えられへん
どぉやった？
あの日
あの女の人...ことはちゃんやったっけ？
とりあえずあの女の人が帰ったあとヤスも帰ってって
二階に上がったらAが貧血起こして...
それから...
それから...？
確か...
また結婚の話になって...
結婚に意味をみいだせんって
俺...そう言うた
そぉや
やってAやからこそ嘘はつかれへんし
ほんで
ほんで...Aはなんて言うた？
ぐるぐる
ぐるぐる
記憶が形にならん...
そん時部屋の片隅に置かれた亀の置物に寄り添うように置かれた
テイストの合わへん俺の親指くらいの小さなリスの人形が目に入った
ヤスに寄り添うゆいちゃんみたいやな...
そぉ思もた瞬間
うさぎのぬいぐるみ抱きしめて
ベッドで青い顔してたAの顔が浮かんできた
そぉやん...
紙切れ一枚に縛られてるのは俺やって
あんな今にも泣きそうな笑顔で
ごめんって
涙一粒だけ零して
俺の手に寄り添うこともせんと
そう言うてたやん
何であん時気ぃつかへなんだ？
あんな今にも消えてまいそうなA初めてやったやん
あの後...俺どうした？...
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作者名：UTA
| 作成日時：2019年6月17日 9時
