誕生日プレゼント（緑）3 (ページ7)

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俯いてひたすら掻っ込む俺には二人がどんな顔してたなんかわからへんけど

誰も何も話さへんと食べるご飯がこんなにも暖かいこともあんねんのやと初めて知った

あらかたテーブルの上が空になって

そっとゆいちゃんが立ち上がったらしばらくしてキッチンからコーヒーのええ香りがしてきた

｢ゆいがいれてくれるようなってコーヒー飲めるようなってん｣

キッチンをボーッっと見とった俺にヤスが少し照れたように笑ろてそう言った

ゆいちゃんが保温機能のあるマグにコーヒー入れたんをテーブルに置いて

食べ散らかした皿をトレイにのせて下げ始めた

すっきりしたテーブルの上に二人分のコーヒーと灰皿

知らん間にヤスの座る位置が初めとおんなしとこに戻ってた

キッチンから聞こえる水音を聞きながらコーヒーに口をつける

｢うまっ...｣

思わず言葉が漏れる

｢ふふふ｣

｢やろ？｣

さっきもやけど自分の事褒められたより得意気な顔で笑うヤス

｢で？なにがあったん？｣

そのまんま俺の顔を真っ直ぐ見て

マグを両手で持って

静かに

そっと俺に寄り添うようにヤスが口をひらいた