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俺がAに送ったLINEは
【仕事中】
のたった一言の返信
また体調崩してへんのやから良しとせんなんけど
仕事中=来んな
って事やし
はぁつまらん
ヤスらのイチャイチャ見たし
余計にAに会いたいって思うけど
仕事の邪魔するんはアカンし諦めるしかあらへん
トイレ出たとこでリビングにおるヤスに向こて
「店キャンセルしとこか?」
って声かける
『しとく』ちごて『しとこか』にするあたり
自分の策士的なとこが垣間見えてちょっとイヤになるけど
飯食うたあとヤスは可愛い彼女が寝てるベッドにもぐり込めるんやから許してや
「ええよ」
「店にも迷惑かけたらアカンし今行く」
俺が望んだ通りの返事と共にヤスが出てきて
その後ろからショーパンちごて
長めのスエット履いた彼女がついてきた
どんだけヤキモチ焼きやねん
ってつっこんだろか思たけど
俺もAがヤスの前でショーパンでおるなんて絶対無理やし黙っといた
「ほな鍵ちゃんと締めて寝とくんやで」
って声かけるヤスに可愛い笑顔で頷いた彼女さんは俺に向かって
「今度はゆっくり遊びにきてくださいね」
って言うてくれた
「ありがとお」
「また来させてもらうわ」
って返事してヤスに押されるように廊下へと出た
二人して無言のまんまエレベーター乗る
マンションのエントランス出たらタクシーがスタンバっとってくれてたから
二人して乗り込んで行き先告げる
「...彼女...おってんな...」
俺がそう言うたら
ちょっとはにかんだように笑ろたヤスが
「うん」と一言だけ答えた
その穏やかな笑顔だけでええ恋しとんやなって思えた
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作者名:UTA | 作成日時:2019年5月24日 22時