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そんな適当な俺を呆れて見とったせんちゃんに
「おーくらくん悪いけどちょっとかけてみてくれる?」
って言われたから
「トイレとか持っててんのちゃうの?」
って憎まれ口たたきながら
LINE交換しとるんもまだヤスには言えてへんから
無料通話ちごてちゃんと電話をかける
受話口から呼び出し音が聞こえると同時に
俺のケツの下で感じる振動
手を突っ込んで引っ張り出す
「あぁ!」
「犯人おーくらくんじゃん」
そう大きな声で言うたせんちゃん見て
ヤスがまたびっくりしとる
「俺のせいちゃうやん」
「せんちゃんが適当にほっとくからやん」
って言いながら
俺はスマホをせんちゃんに差し出す
そんなやり取りをまん丸な目ぇして見とるヤス
そんなヤスにだけは二人付き合うてる事を伝えたいって
せんちゃんに言うてみようと思った
スマホ渡す時に液晶に表示されとん見て
まだ通話止めてへんことに気がつくと同時に
「緑ちゃんってなんやねん?」
って聞く
「顧客様はみんなちゃんとフルネームだけど」
「もし落としたりした時バレたら困るから緑ちゃんで登録してるの」
「ヤスくんはあおいちゃんだよ」
ってさらりと言ってのけた
俺とヤスは目を合わせて微笑む
結局ずっとせんちゃんとの事は
ちゃんとはヤスにも言えへんまんまやったし
ヤスも聞いてきたりはせぇへんかった
けど
聞いてこぉへんって事は逆に分かってくれてんねんやろな
ってそう感じてた
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作者名:UTA | 作成日時:2019年5月15日 15時