誕生日プレゼント（緑） (ページ17)

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せんちゃんは｢きゃっ｣って可愛い声上げる

せんちゃんは思っとったよりずっと女性らしい柔らかさがあって

けどやっぱめっちゃ細そて簡単に持ち上げれてしもた

｢風邪ひかんようにちゃんとあったまりや｣

そう言うて浴槽に促す

せんちゃんは俺に背中向けたまんま浴槽に入って

ちんまり三角座りしてお湯に浸かった

俺も頭のてっぺんから足の先まで洗ろたら

浴槽の空いてるスペースに浸かって

せんちゃんの両横に足伸ばしたら

後ろからそっと抱きしめた

ショートカットのせんちゃんの首にチュッとキスしたら

｢一回だけの関係にはしたないねん｣

｢やから...｣

｢せんちゃんの名前教えて？｣

｢他の人に知られるん嫌やったら｣

｢二階におる時しか呼ばんから｣

さっき聞き忘れとった大事な事を伝える

暫く黙ったまんまやったせんちゃんが

｢目を瞑って？｣

｢もう逆上せちゃうから上がりたい...｣

ってそう言うてきた

あぁあん時

好きな人のキスって言うてくれたのに

せんちゃんからきっかけくれたのに

近づけた思もたんは俺だけやってんや

泣いた俺への

一回だけの同情やってんな...

そう思もてそっと抱きしめとった腕を解く