誕生日プレゼント（緑） (ページ2)

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今日の夜は旨いラーメン食べに行って帰ろ

そう決めてんねん

楽屋のソファーに寝っ転がって

スマホをポチポチ

｢おーくらぁ｣

｢今日これで終わりやろ？｣

一人がけのソファーに座ってギター弾いてたヤスが声掛けてきた

｢そうやけど｣

｢どしたぁ？｣

スマホいじりながら返事したら

｢俺もなんやけど｣

｢ちょっと付き合うてくれへん？｣

｢ついでに晩御飯奢るし｣

って

｢ええけど｣

｢どこ行くん？｣

俺が体起こして聞いたら

｢最近気に入っとる店やねん｣

｢おーくらもきっと好きやと思うねんなぁ｣

優しいヤス

俺が誕生日を祝わへんようになったん知っとるから

誕生日ってワードは出さへんけど

小さな小さな音で奏でとるんは

すばるくんの｢あ｣やんけ

｢俺ラーメンの気分なんやけど｣

そう言うたら

｢ええよ｣

って笑いながらギターをケースにしまってた

アホほど大きなリュック背負って

ギターケース下げて歩くヤスと

ポケットに財布突っ込んでスマホだけ持って歩く俺と

二人して駐車場に停めてあったヤスの車に乗り込む

見た目や話し方とはちごてメンバー中でも一番漢！って感じなんはヤス

車出してくれるんも

行き先決めてくれるんも

けど俺が行きたいとこややりたいこと言うたら

ふんわり笑ろてきいてくれるんも

ヤスと行動しとったら彼女になった気分になる

俺らに対してこんななんやから

彼女に対してはどんだけ甘いんやろな

なんて考えてまうわ