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そんなふうに黙ってもたせんちゃんを見て俺の心は
プシューって音をたてるかのように萎んでもて
｢俺の生きてる世界は...｣
｢きっと...｣
｢俺が思ってる以上にせまい...｣
そう言葉を無理から絞り出した俺を
せんちゃんはもっかい真っ直ぐに見つめて
大きなため息ついたら
食べ終わって空っぽになった容器を俺の分まで片付けて
飲みさしの缶ビール持って階段に向かってった
割り箸握りしめたまんまその後ろ姿をぼんやりと見てた俺を
階段途中から振り返って
｢泣きたいなら二階で泣きなよ｣
そう言うたらさっさと上がって行った
えっ...？
泣きたいなら...って...
二階で...って...
俺は左手で自分のほっぺたに触れる
あぁ俺...泣いてるやん...
ぐいっとその涙を拭って
置いた割り箸の代わりに缶ビール掴んで
せんちゃんの後を追って階段をのぼった
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作者名：UTA
| 作成日時：2019年5月15日 15時
