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その手を握る



「A...」



そう呟いた俺の手をしっかりと握り返してきて



「ほら...目ぇ真っ赤やん」



って鏡越しやのうのて俺の顔を覗き込んで笑うAの顔は

俺の知っとる

俺の大好きな笑顔やった


俺の手を掴んでた手がゆっくり離されて



「時間かかるし良かったら飲んで待っとってね」



そう言うて雑誌を避けて置かれたのは

あの頃飲二人で飲んでた

やっすい缶のジュースやった

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作者名:UTA | 作成日時:2019年5月8日 19時

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