耳元で歌わせて（赤）9 (ページ7)

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あかん！

我慢の限界！

思わず吹き出してもた俺をパッっと見て

一瞬で真っ赤なった思たら

バタバタとリビングを出て行った

直ぐに脱衣場のドアが閉まる音がする

俺は笑いが止まらへんまんま脱衣場に向かう

ドアの前に立って

｢Aちゃん？｣

｢パンツ残っとったで｣

ってそこそこデカめの声で言うたった

ドアがすげぇ勢いで開いた思た瞬間

俺の手にあったパンツを奪いとって

キッって俺の事睨んだら

｢アホっ！｣

って叫んでドアを閉めた

マジで笑える

｢俺の優しさやんか｣

｢リビングにほっといた方が良かったん？｣

って聞いたら

｢ほんまアホっ！｣

って真っ赤な顔でプリプリ怒ったAちゃんが出てきて

両手で俺の事突き飛ばしてリビングに入っていった

直ぐにあと追ってリビングに戻ったら

Aちゃんはキッチンで俺が置いてた飲みさしのビール仁王立ちして飲んどるし

俺は何事も無かったようにAちゃんの横をすり抜けて

沸騰しとった鍋にパスタを入れて

フライパンに火をつける

飲み終わった缶を両手で握りしめて俺の事をチラチラ

恥ずかしいばっかでほんまは怒ってたわけやないし

どぉ収めてええか分からへんのやろな

可愛いけど

まぁそろそろしゃあないか

｢Aちゃん混ぜるだけのパスタとわさび菜の炒めもん作ろ思うねん｣

｢豚肉とわさび菜炒めてくれる？｣

って言うたら

ぱぁーっと笑顔になって｢しゃあないなぁ｣って横にきてくれた