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次の日は家に帰らへんと都内のホテルに泊まる不自然さに
マネの訝しげな視線を感じながら送迎車降りて
当たり前やけどピシッと片付いた部屋に
「俺の理想はこういうんやって」
ってただいまの代わりに独り言いながら入る
狭い風呂場でシャワーだけして
自分ちの風呂にゆっくりつかりたいなぁと思いながら髪を乾かす
鏡の前の全然寛がれへん椅子に座って
点いとるだけのテレビに視線をぼんやりむけながら
缶のまんまビールを飲む
あんな捨て台詞吐いて家出て
意地張ってAに連絡も入れん俺も俺やけど
AもAで連絡もしてこうへん
もう俺が大人んなって折れるしかないやん
明日は早めに上がれるし
明後日は夕方からやし
明日は家に帰ろ
どうせ散らかっとるリビングを片付けて
ゆっくり湯船浸かったら
体に良さげな鍋でも準備して
Aが帰って来るんを待とう
うまいこと「おかえり」って言えるやろか？言えたらええな
そう思いながらピンピンに張られたシーツをわざとぐしゃっとしてからベッドに入った
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作者名：UTA
| 作成日時：2021年1月24日 22時
