今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:42,658 hit
小|中|大
11 ページ11
そうか言うてめっちゃ気になっとるくせして
楽屋の世間話でも無くて
わざわざそれだけのためにたつと連絡とって
『お前の彼女にAの様子聞いてくれへんか』
なんて情けのうて聞かれへんし
勝手に心配して
勝手に不安を募らせる毎日やった
不安は不安しか呼ばへん
本来ならなかなかゆっくり話されへんアスリートの方々に取材させてもらえたり
何よりもきっと
俺が生きとる間には二度と自国開催されへんであろうオリンピック関連の仕事は
いっつもの仕事とは別物の
期待感と緊張を伴った喜びやったし
ヤスが聖火ランナーに任命された事も
ほんまに心配を上回る嬉しさやったのに
それも延期という名の答えがあるかどうかさえわからん形で無くなってしまった
「延期なっただけやし」
って自分に言い聞かせるように
取材や世間話でその事に触れられるたんびにおんなし言葉を繰り返して
無理から貼り付けたような笑顔浮かべてただその話題が過ぎて行くんを願っていた
ラッキーナンバー
8
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
200人がお気に入り
200人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:UTA | 作成日時:2021年1月24日 22時