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それでも目を開けられへん俺の
顎にあるほくろを
ちょっと湿った鼻先でツンツンつついてくる
ゆっくり目を開けたら
俺の脚の上に
ちょこんと座って
真っ黒の濁りの無い目で
真っ直ぐに俺だけを見とるちゃちゃ
「ちゃちゃはパパん事好き？」
俺の問いかけにいっつもみたいに
真っ直ぐ俺んこと見つめたまんま頷く
「俺もちゃちゃん事好きやで」
そう言うてちゃちゃの鼻の頭に俺の鼻をくっつけたら
ペロリと俺の唇を舐めて
次の瞬間には
パソコンの画面に向いてもた
ちゃちゃの視線につられるように
俺もパソコンに目をやる
そこには
不安げに
それでも静かに微笑んで
俺ら二人を見守るAがいた
「俺はAが好きやで」
唐突すぎる俺の言葉に
Aがちゃちゃみたいな目で俺を見つめる
「Aは俺んこと好き？」
そう言うてにひゃりと笑ろたら
Aは小さく頷いた
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作者名：UTA
| 作成日時：2020年5月18日 19時
