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とりあえずベッドから出て
カーテンを開ける
テレビの電源入れたら
テレビからは
今日も頑張ってるまるちゃんの声がしている
俺も負けてられへんな
窓を開けて新鮮な空気を取り込む
まるちゃんの
イケメンに整えられた笑顔見ながら
冷蔵庫に向かおうとしたら
スマホが鳴った
朝から誰やろ？
マネかな？
そんな慌てんでもええやろ
そう思て水のペットボトル取り出して
一口飲んでから
呼び出し音の止んだスマホを確認する
えっ？
うそっ？
慌ててロック解除して掛け直す
出て！
お願いやから！
何度かのコールの後
『もしもし』
って
ずっと聞きたてたまらんかった声がした
「俺！」
待ちきれずに食い気味に言うてまったら
くすくすと笑い声がして
『わかるよ』
って優しい声が返ってきた
『お誕生日おめでとう』
『それだけ伝えたくて』
『それじゃ』
って言ってこのまんま切りそうになるから
「なぁ！」
「顔見て言うてよ！」
そう叫んでビデオマークをタップする
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作者名：UTA
| 作成日時：2020年5月15日 15時
