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人の事は言われへんけど

なかなかの画伯っぷりを発揮しとる隆平が書いたイラストを

必死で解読しながら


隆平の指示通りに

家にある皿にひたすらに

絵と同じように盛り付ける


盛り付けが終わったら

そのお皿をテーブルに並べる配置も指示通りにして

全部を並べ終わったら

次の指示に従ってひとつだけ軽かった袋を開ける


中には

すごい肌触りの良いパジャマと

パンツと靴下が入っていた


タグも付いてへんし

プレゼント包装と呼ぶには

ラッピングもちょっと雑くて素人感半端ない


色々腑に落ちんけど

時間も無いし

これもまた指示通り

ざっとシャワーしてからそれに着替えた


あぁそういう事か


パンツやズボン履いた時はよう分からんかったけど

パジャマの上に袖通した時に気がついた


ボタンもとめんと

腕を鼻に近づけて

目を閉じると鼻から大きく息を吸い込む


お互いの家で使ってるお揃いの柔軟剤の匂いに混ざる

隆平が自分んちで使こてるお気に入りのお香の香り


隆平の家で着替えた時みたいや


きっとさらっぴんの服の

ちょっと独特な匂いが苦手な俺が

直ぐに着れるようにと

一度ちゃんと洗濯してくれて



しばらく隆平んちに置かれてた事で

部屋の香りが移ったんやろな


料理が並ぶテーブルの前に置かれたソファーに身を委ねて

しばらくその匂いを堪能して


喉も渇いたし水でも飲も思て立ち上がりかけた時に

スマホが鳴った


隆平やん!

水飲むんも忘れて慌ててタップする

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作者名:UTA | 作成日時:2020年5月9日 12時

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