誕生日プレゼント 2 (黒) (ページ11)

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そしたら隆平がほんまに幸せを噛み締めるような顔で笑うから

ぼんやりとそんな可愛すぎ隆平に見とれでもた

「改めて」

「この世界に」

「･･･俺の元に」

「かっくんを送り出してくれた御両親に感謝して」

「乾杯」

優しい隆平の声に現実へと引き戻される

「ありがとう」をもう顔を見て伝えられへんおかん

「ありがとう」を伝えるどころかもう顔も覚えてへんおとん

そんな二人に感謝を口に出して伝えてくれる隆平

画面越しに目が合った隆平は

俺が今まで見た誰よりも

優しく綺麗な顔で微笑んでいた

「･･･ありがとう･･･」

そうやっと口にしてグラス掲げたら

今度はにっこり子供みたいな笑顔で笑ろた隆平が

「さっ食べよ」

「かっくんの好きなもんばっか作ったんやで」

って語尾に音符でも付きそうな弾んだ声で言うてくる

「ありがとお」

「めっちゃ美味そう」

俺がそう答えたら

「食べて食べて」

「美味しいにできとったらええんやけど」

そう言いながら

隆平が俺より先にロールキャベツを頬張る