彼と私の日常 (赤) 2 (ページ36)

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～終～ページ36

リビングに続くドア開けたとたん

｢何かけとんな！｣

そぉ叫んでレコードプレーヤーに走ってった

｢何って｣

｢すばるくんのやつやん｣

私がそぉ言うたら

｢そんなん分かってるわ！｣

｢ちゃうやん！｣

｢胎教にはクラッシックやん！｣

って騒いでるから

｢なんなんそれ｣

って私が言うたら

｢やっておかんが見せてくれた育児書に書いてあったし｣

って音止めてるから

｢渋谷のお母さんら元気やった？｣

｢おお元気元気｣

｢Aん事言うたら俺ん時に読んどったって言うて育児書出してきとったわ｣

そぉ言いながらリビングの入り口にほっとった荷物から

｢これはおかんからでこっちはお母さんから｣とか言いながら

じゃこやら色々取り出してる

すばるくんの横に行ってそれは一緒に見ながら｢ありがたいねぇ｣って言うて笑う

｢そやな｣ってすばるくんも笑てくれるからすごく幸せな気持ちになった

すばるくんに凭れて

｢クラッシックちごてお父さんの声の方が胎教にええと思うよ｣

って言うたら

｢ほな｣

｢もっと優しいスペシャルなやつ作るわ｣

って笑ろて｢とりあえずおる時は生歌で｣って

優しい優しい声で歌い始めた