彼と私の日常 (赤) 2 (ページ35)

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アルバムページ35

｢ただいまぁ｣

インターホンの向こうですばるくんが笑ろてる

前にすばるくんが鍵開けて入って来た時に私が泥棒と間違えてから

起きてる時間帯に帰って来れた時はインターホン鳴らしてくれる

｢おかえりぃ｣

そう返事してロック解除して玄関に向かう

ドアスコープから廊下覗いてたらすばるくんの姿が見えたから

玄関の鍵開けてドアも開ける

｢うぉ！ビビった！｣

突然開いたドアにすばるくんが叫び声上げて飛び退いてる

｢ふふふ｣

｢おかえりなさい｣

そぉ言うて迎え入れたらドアから滑り込むようにして入って来たすばるくんは

｢ただいま｣だけ言うて私の横をすり抜けて洗面所に向かった

喉が命のボーカリストやから前から帰宅後の手洗いうがいは徹底しとったけど

最近はそれ以上に外から帰って来たまま私に触れる事はせえへんよぉになった

洗面所から出てきたすばるくんが両手広げて｢お待たせ｣って笑うから

その腕の中に素直にすっぽりおさまる

私の頬にチュッとキス一つ落とすと

ゆっくり唇重ねてきた

またゆっくり唇離すと私の頬を両手で挟んで

｢うん！｣

｢今日は顔色だいぶマシやな｣

そぉにひゃりと笑ろてからお腹をそっと撫でて｢ただいま｣って優しく言うてから片方の手は私の手を繋いで

もぉ片方の手で廊下に置いてた荷物を持ってリビングに向かう