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どんな夢見とん？
そんな悲しそうな顔して
夢ん中の俺も
やっぱひどい旦那なん？
その涙に口づけすることすら出来んとおったら
ゆっくり
ほんまにゆっくり
Aが目を開けた
ゆっくり
ほんまにゆっくり
瞬きしたら
だんだん焦点がおうてきて
その目に光が宿りかけると同時に
みるみる涙が溜まってきた
ゆっくり
ほんまにゆっくり
身体を起こすと
ゆっくり
ほんまにゆっくり
俺に手を伸ばしてくるから
その手を掴もうとしたら
Aの目から涙が一筋流れて
それと同時に
俺の手を取ることなく俺の横をすり抜けた
掴みそこねた手を見つめて一瞬固まってもたけど
トイレのドアがバタンッと閉まった大きな音に我に返って後を追う
トイレのドア越しに流水音が聞こえてきて
途絶えたかと思うと
また直ぐに鳴り始める
｢A？｣
｢しんどいんか？｣
俺の声に答えるんはAの声ちごて
途切れてはまた直ぐに鳴り始める流水音
｢A？｣
｢腹痛いんか？｣
ひっきりなしに鳴り続ける音に倒れたりしとらん事は分かるけど
こんなにもしつこうに鳴らす音に不安しかあらへん
ずいぶんと長く感じる時間が過ぎて
流水音は止んだけど中から物音もせぇへんし
Aからの返事もあらへん
不安ばっかが膨れ上がる
｢A？｣
｢お願いやから開けて？｣
そう言うたらカチャリとドアが開いた
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すう(プロフ) - 泣きました。私もあのグローブに目が留まったから。そして少し寂しくなったから。五人と一人と一人をあの頃と同じように好きです。 (2020年12月31日 17時) (
レス) id: 0e5565d901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：UTA
| 作成日時：2019年2月14日 0時
