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「それでも今日は帰った方がいいよ」
「お前の好きなメニュー作って待ってるくれてるんじゃないのか?」
「夫婦ってそういう小さなことの積み重ねで上手く行ったりダメになったりするから」
最年長のメンバーにそう諭されてみんなより先にスタジオを出た
家のドアをそぉっと開けて家ん中に入る
玄関の淡い灯りはついとるけど
物音はせぇへんし
リビングも真っ暗
そっと寝室のドア開けたけど
やっぱ真っ暗
ほらもぉ寝てるやん
ドア閉めて風呂場行って
シャワーを浴びる
髪をタオルでガシガシ拭きながらリビングに行く
電気つけて明るくなった部屋に
ケーキどこか誕生日のご馳走なんてなんもあらへん
そりゃ連絡せぇへんかったん俺やし
ここ何日かは帰ってへんかったし
そんなもんやって思ってたで
けど
けどやん
やっぱメンバーから言われて期待しとった俺がおんねん
あいつは悪ない
分かってる
分かってんねんけど
こんななら今日が終わるまでメンバーとおった方が良かったな
ってそう思ってもた俺は心が狭いんかな
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すう(プロフ) - 泣きました。私もあのグローブに目が留まったから。そして少し寂しくなったから。五人と一人と一人をあの頃と同じように好きです。 (2020年12月31日 17時) (レス) id: 0e5565d901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:UTA | 作成日時:2019年2月14日 0時