彼と私の日常 (赤) 2 (ページ7)

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急がんと...会社...始まってしまう

｢申し訳ありませんが今日休ませてください｣

泣いたとことこで鼻ぐずぐず言わせて連絡した私に

『風邪か？インフル違ごたらええなぁ』

って優しい声をかけてくださった課長に見えへんけど丁寧に頭を下げた

今さら感は否めんけど

下着姿やった事に気が付いて

落ちてた部屋着をひらって着る

その間もすばるくんは

普通にこの家で暮らしてた時みたいに

当たり前にベッドに寝転がってた

｢泥棒かと思た...｣

｢めっちゃ怖かった...｣

｢...｣

｢...｣

｢...何で...｣

｢...何でおるん？｣

部屋着の裾を握りしめて

おずおずと聞く

すばるくんはゆっくり体を起こすと

ベッドに腰掛けて私に手を差し伸べる

｢うん？｣

｢HappyValentineやから？｣

｢寂しんぼで泣き虫なAちゃんに｣

｢チョコの代わりにすばちゃんお届けにきました｣

そう言うて私の手首を掴むと

自分の方に引き寄せた

ポスンとすばるくんの胸に抱かれて

｢...何で...｣

｢...何で分かったん？｣

そう聞いたらまた涙が溢れて

触れ合っとったすばるくんの頬を流れた

｢...やってお前泣き虫のくせに強がって｣

｢寂しいってよう言われへんねんもん｣

そう言うて私の頭を抱え込んで

後頭部をポンポンってする

｢...うそ...｣

｢...それだけちごて...｣

｢...俺が寂しすぎて我慢できひんかった...｣

そう呟いたと思たら

深い深いキスがふってきた

カーテンの開け放たれた

明るい部屋の中

すばるくんに

何度も何度も

名前を呼ばれて

そのたんび

何度も何度も

すばるくんが好きって言う