検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:29,476 hit

355 ページ28

「うるさいってなんやねん」



絞り出すようにそう叫んだ俺を

キョトンとした顔で見て



「すばるくん?」

「なんやっとん?」



ってAちゃんが聞いてきた



「・・・なん・・・てって・・・」

「お前が寝ぼけたせいで・・・」



って呟いたら

へっ?って顔して俺の事見つめてきた


寝起きの寝ぐせ全開で

ちょっと浮腫んだ目で

正直

いっつもよりかなりブサイクやのに


そんなんが俺だけの特別なんが可愛いて

もぉ止まらへん


Aちゃんの頭を引き寄せて最初から深いキスをした



お互い息を整えて

Aちゃんは申し訳なさそうに

俺の指の噛み跡をさすっている



「ごめんね」

「痛かったやんな」



って泣きそうになって謝ってくる


めっちゃ痛かったし

なんなら血もちょっと出たし

内出血もしとるし


けど

しゅんとしてもおてるAちゃんが可愛くて



「夢でなん食うてたん?」



って思わず聞いてもた

Aちゃんも俺の言葉が予想外やったんか

「えっ?」って短く呟いて俺の顔を見てきた



「いや」

「俺の指を何か食いもんとまちごうたんかなぁと思て」



って聞き返す


Aちゃんは真面目な顔で考えこんどったけど

その答えが出る前に俺の腹が鳴った


Aちゃんはくすりと笑てから



「ヤバっ」

「私がすばるくんに食べられてしまう」



そう言うていたずらっ子みたいににひゃりと笑うから



「もぉ遅いわ!」



俺はそう言うてAちゃんのほっぺをハムっと噛んだった

この小説の続きへ→←354



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
287人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:UTA | 作成日時:2020年3月4日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。